薫子物語。
あたくしよ。薫子。
女が女のくせに忙しそうなので
本日はあたくしが担当します。
なにを話せばよろしいのかしら。
あたくしの話でよろしいのかしら。
あたくしは、以前、もっと上手に歩けていました。
ちゃんと「ご主人さま」だっていたのよ。
歩けなくなってから、生活は一変。
今まであたりまえに出来ていたことが出来なくなってしまった。
あたくしは一体どうなってしまったの?
なぜ立てないの?なぜ歩けないの?
お水が届かない。お尻が痛い。
ご主人さまに気づいてほしくて、手伝って欲しくて
大きな声で何度も何度も叫びました。
ご主人さまは困った顔ばかり。
ご主人さまはきっと、あたくしが立つことも出来ない役立たずだから
キライになったのね。
寝てばかりのあたくしに嫌気がさしたのね。
ある日、あたくしを毛布に巻いて箱に入れて
公園に置いて、いなくなってしまった。
あたくしが悪いの。
あたくしが立てなくなったりしたから。
センターというところに連れて行かれたあたくしは
知らない人間に触られることに耐えられなかった。
だけどそうしないとお水も飲めない。。。
今だから言うけど
怖かったわ。とても。
あたくしは逃げることもできないのですから。
次の日、あたくしの前に、女が現れて
怒鳴り散らすあたくしに向かって
「文句たれだな~」って言った。
なんて生意気な女!
しかもあたくしを車に乗せて、「かおるこちゃん!」なんて
全然違う名前で呼んでくる!
あたくしは叫び続けたわ。
「降ろしなさい!あたくしをどうするおつもり!?警察よびますわよ!!」って。
連れて行かれた先は、妙にヨレヨレしたヤツらばかりいる家だった。
そう、女の家よ。
あたくしは、女が近くに来ることを許さなかった。
しつこい女は、あたくしの隣でゴハンを食べ、
本を読み、しきりに「薫子ちゃーん!」なんて話しかけてくる。
気に入らない女!
何度も本気で咬みついてやったわ。
なのに懲りない女!

動きたくても動けなくて
歩きたくても歩けなくて
知らない女に
毎日毎日吠えて怒って過ごした。
女は、困った顔はせず、しっぽが振れること、足が動くことを喜んだ。
変な女よ。
そして毎日あたくしをお外に連れ出した。
あたくしはお外が大好きで、帰りたくないと女に毎度激怒した。
なぜあたくしがこんな女と暮らさなければならないの!
今に見てなさい!その腕を噛みちぎってやりますわ!

不思議なことに、だんだんあたくしの足が動くようになって
女はあたくしを車のようなものに乗せたり、
あぁでもないこぅでもないと、あたくしを立たせようとした。

女のことは気に入らないけれど、
あたくしの足が地面を感じた時、ものすごく懐かしくて嬉しくて・・・
歩ける気がした。
それからなんだか明るい気持ちになって
毎日練習することに決めました。

そしてついに、立てるようになって
歩くことができるようになった。
見なさい女!あたくしを褒めなさい!
女!今日もお外に連れて行きなさい!
女のくせに あたくしを置いて出かける気!?
あら・・あたくし気がつけば女のことばかり呼んでいる・・・
べ、べつに受け入れたわけじゃなくってよ!
ご主人だなんて認めたわけじゃなくってよ!
女は下僕!召使い!
女の仕事は1年のおわりが一番忙しいからって
あたくしと遊ぶ・・いいえ、あたくしが遊んであげる時間が少なくて
気に入らない。
べ、べつに寂しくなんかなくってよ!
女!ちょっとこっちへ来てあたくしを撫でなさい。

可愛いと言いなさいお利口さんと言いなさい!
「かおちゃんすごいね」って褒めなさい!
さぁ!

はいはい、薫子さま。
ずいぶんと長くご自分のお話をされたのですね。
どういう心境の変化でしょうか。
気がつけば薫子さまと暮らして半年。
本当に色んなことがありました。
そしてたくさんの方に応援してもらい、助けてもらいました。
薫子さまはきっと、根性無しのお姉ちゃんに
ど根性を教えるべく、我が家にやってきたのだと思います。
その強くて凛とした姿はきっと、お姉ちゃんだけじゃなく、このブログを読んでくれている皆さんの心にも響いているに違いない。
応援してくれている皆様、本当にありがとう。
12/17 T・Iさま、
薫子さま応援隊のT・Tさま、
12/19 A・Tさま、
12/22 S・Jさま、
苫小牧のS・Uさま
12/24 H・Kさま、12/25 T・Cさま
ご寄付をありがとうございました!
我が家のクリスマスにと気にかけてくださってとっても嬉しかったです。
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かおちゃんが歩けるようになったら、お世話するの大変だろうなーとか
色々と考えていたけれど
彼女の表情が、なんだか満たされていて幸せそうなので、もうどうでもよくなりました。笑
女が女のくせに忙しそうなので
本日はあたくしが担当します。
なにを話せばよろしいのかしら。
あたくしの話でよろしいのかしら。
あたくしは、以前、もっと上手に歩けていました。
ちゃんと「ご主人さま」だっていたのよ。
歩けなくなってから、生活は一変。
今まであたりまえに出来ていたことが出来なくなってしまった。
あたくしは一体どうなってしまったの?
なぜ立てないの?なぜ歩けないの?
お水が届かない。お尻が痛い。
ご主人さまに気づいてほしくて、手伝って欲しくて
大きな声で何度も何度も叫びました。
ご主人さまは困った顔ばかり。
ご主人さまはきっと、あたくしが立つことも出来ない役立たずだから
キライになったのね。
寝てばかりのあたくしに嫌気がさしたのね。
ある日、あたくしを毛布に巻いて箱に入れて
公園に置いて、いなくなってしまった。
あたくしが悪いの。
あたくしが立てなくなったりしたから。
センターというところに連れて行かれたあたくしは
知らない人間に触られることに耐えられなかった。
だけどそうしないとお水も飲めない。。。
今だから言うけど
怖かったわ。とても。
あたくしは逃げることもできないのですから。
次の日、あたくしの前に、女が現れて
怒鳴り散らすあたくしに向かって
「文句たれだな~」って言った。
なんて生意気な女!
しかもあたくしを車に乗せて、「かおるこちゃん!」なんて
全然違う名前で呼んでくる!
あたくしは叫び続けたわ。
「降ろしなさい!あたくしをどうするおつもり!?警察よびますわよ!!」って。
連れて行かれた先は、妙にヨレヨレしたヤツらばかりいる家だった。
そう、女の家よ。
あたくしは、女が近くに来ることを許さなかった。
しつこい女は、あたくしの隣でゴハンを食べ、
本を読み、しきりに「薫子ちゃーん!」なんて話しかけてくる。
気に入らない女!
何度も本気で咬みついてやったわ。
なのに懲りない女!

動きたくても動けなくて
歩きたくても歩けなくて
知らない女に
毎日毎日吠えて怒って過ごした。
女は、困った顔はせず、しっぽが振れること、足が動くことを喜んだ。
変な女よ。
そして毎日あたくしをお外に連れ出した。
あたくしはお外が大好きで、帰りたくないと女に毎度激怒した。
なぜあたくしがこんな女と暮らさなければならないの!
今に見てなさい!その腕を噛みちぎってやりますわ!

不思議なことに、だんだんあたくしの足が動くようになって
女はあたくしを車のようなものに乗せたり、
あぁでもないこぅでもないと、あたくしを立たせようとした。

女のことは気に入らないけれど、
あたくしの足が地面を感じた時、ものすごく懐かしくて嬉しくて・・・
歩ける気がした。
それからなんだか明るい気持ちになって
毎日練習することに決めました。

そしてついに、立てるようになって
歩くことができるようになった。
見なさい女!あたくしを褒めなさい!
女!今日もお外に連れて行きなさい!
女のくせに あたくしを置いて出かける気!?
あら・・あたくし気がつけば女のことばかり呼んでいる・・・
べ、べつに受け入れたわけじゃなくってよ!
ご主人だなんて認めたわけじゃなくってよ!
女は下僕!召使い!
女の仕事は1年のおわりが一番忙しいからって
あたくしと遊ぶ・・いいえ、あたくしが遊んであげる時間が少なくて
気に入らない。
べ、べつに寂しくなんかなくってよ!
女!ちょっとこっちへ来てあたくしを撫でなさい。

可愛いと言いなさいお利口さんと言いなさい!
「かおちゃんすごいね」って褒めなさい!
さぁ!

はいはい、薫子さま。
ずいぶんと長くご自分のお話をされたのですね。
どういう心境の変化でしょうか。
気がつけば薫子さまと暮らして半年。
本当に色んなことがありました。
そしてたくさんの方に応援してもらい、助けてもらいました。
薫子さまはきっと、根性無しのお姉ちゃんに
ど根性を教えるべく、我が家にやってきたのだと思います。
その強くて凛とした姿はきっと、お姉ちゃんだけじゃなく、このブログを読んでくれている皆さんの心にも響いているに違いない。
応援してくれている皆様、本当にありがとう。
12/17 T・Iさま、
薫子さま応援隊のT・Tさま、
12/19 A・Tさま、
12/22 S・Jさま、
苫小牧のS・Uさま
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ご寄付をありがとうございました!
我が家のクリスマスにと気にかけてくださってとっても嬉しかったです。

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色々と考えていたけれど
彼女の表情が、なんだか満たされていて幸せそうなので、もうどうでもよくなりました。笑
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