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なぜここまで・・・。

たろさんが亡くなる前日6月26日の夕方、
突然 千歳保健所から電話が。
今まで保健所から電話なんて来たことないので
なんだか嫌な予感。

話を聞くと、その日、保健所の隣の敷地にマルチーズらしき小型犬が捨てられて
病院に連れて行ったけど、応急処置でどうにかできる状況じゃないからと戻ってきてしまったと。

・・・症状は?
「顔の皮膚が半分くらい無くて、お腹もズル剥けているんです・・・」
最後まで話を聞かず、迎えに行きますと言いました。

保健所の犬舎に行く時に、職員さんに
「怒らないでくださいね。。。」と言われながら出会ったその子は・・・
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ボロボロ。化膿臭もひどい。
なんだか普通の皮膚炎とは違いそうな雰囲気。
褥瘡にしてはおかしい。
実はたろうさんの最期は体中が腫瘍らしきものがいっぱい出来ていて、なんだか似ているような気がして
思わず「リンパ腫とかなのかなぁ・・・」って言葉が出てしまった。
だとしたら・・・

いやいやとにかく病院へ。

体重1.8kg。
身体が右側に向いてしまうし
ほとんど歩けません。
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血液検査の結果
白血球の数値がものすごく高くてアルブミンが低い。
それ以外は割と大丈夫。
白血球が高かったのでエコーで子宮蓄膿症の検査もしたけど異常なし。
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皮膚型リンパ腫の可能性もあるけど
まずは感染を起こしているので抗生剤を1週間飲んでみて、皮膚炎がどうなるか見ていくことに。

何はともあれ、キレイにせねば。
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ようやく見えたお顔は
とてもとても可愛くて
捨てたやつへの怒りも増すばかり。
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ほとんど歩けないところから
少しずつ回復して
脳神経もおかしそうな動きをしているけど
ヨタヨタふらふらしながらお水を飲みに行ったり
オシッコしたりできるようになりました。
弱々しかった食欲も食べ方も
ずいぶんしっかりと。
歯が1本もない上に
上顎が長くてかみ合わせが悪いから食べるのに時間がかかるけれど、ちゃんと自力で食べます。
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身体が漿液で汚れてしまうので、キレイにする毎日。
捨てた人は、この子の何が嫌だったのかな。
ニオイ?
手がかかる?
それはあんたのせいだよバカタレが。

保健所に直接持ち込むことすらせず
隣の敷地に置いてくるなんて
卑怯にもほどがある。
転んでばかりのこの子の身体に、頭に、枯れ葉や小枝が絡まっていたよ。
どんな気持ちだっただろうね。
どんな思いで、歩こうとして頑張っていたんだろうね。

捨てることも許せないけど
なんで?なんでここまで放っておいたの?
どうしてそんなことができるの?
それでも人間か。
あんたの皮膚がズル剥けて
歩けなくなって
外で棘の上に転がって
苦しんでくれ。
頼むから。

この子は生きることを諦めてないよ。
ほら、顔を上げて、私の顔を見るようになった。
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保護活動をしていると
人間でいるのが嫌になる時がある。



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プロフィール

お姉ちゃん改めおばちゃんなお年頃

Author:お姉ちゃん改めおばちゃんなお年頃
犬を飼い始めたのが20代前半だったので、犬に自分のことを「お姉ちゃん」と言い聞かせてきたのですが、気づけば お姉ちゃんと言うのが心苦しい年に。。。
LuckyStarとして6年半、個人で出来る範囲の活動を行ってきましたが、もっとできることがあるのではと思い、一般社団法人を設立しました。
犬猫と暮らす楽しさ、最期まで一緒にいることの大切さ、伝えたいことを思うままにブログに書いています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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