わしがまなんだこと。1ねん2くみ こじろう。
わしが まなんだこと。
1ねん2くみ こじろう
わしは こじろう。
どうぶつかんりせんたぁ ということころですごしておった。
そこにいったのは、わしのだいじな ごしゅじんが しんでしまったからじゃ。
しんせきには だぁれもわしとくらしてくれるひと おらんかった。
わし、せんたぁというところで ずっとまっとった。
だれかいっしょにくらしてくれるひと。
まっているあいだに、しょくいんさんをかんだりしてしもうた。
からだがかゆくて かゆくてかゆくて いらいらしとったんじゃもん。
さみしくてさみしくて、どうしようもなかったんじゃもん。
もふもふしたもので さみしいきもちをどうにかしようとおもった。
ごしゅじんさまを おもいだして、よくねむれたんじゃ。
そうしたらもふもふしたものが
とてもだいじになった。
それをとられるとおもうと、またかんでしもうた。
そしてもふもふは もらえなくなってしもうた。
わしのおへや、なんにもなくなった。
ごはんも、だいじじゃので
とられるとおもうと おこってしもうた。
ひふびょうで
かむいぬ
だからだれも わしとくらしてくれるひと おらんかった。
1ねんかん。
しょんぼり
からだ ぼりぼり
ぼりぼりぼりぼり
からだ、いたくなってしもうた。
わし だめないぬ なんじゃろうか。
わしのごしゅじん、たくさんおしえてくれたんじゃ。
おすわりだって、おてだって、ちゃんとしっとる。
でもだれもわしを おりこうさんっていってくれないんじゃ。
わし、だめないぬ なんじゃろうか。
あるひ、せんたぁに、おねっさんというひとがきて
わしをひとめみて
「あんたもう げんかいでしょ」っていいおった。
なにやらしょくいんさんと はなしておる。
みっつくらい ねむったあとだったじゃろうか。
おねっさんというひとがまたきた。
そのひはおねっさんとわし、
おりをはさんで ふたりきりじゃった。
おねっさんわしに なにやらこしょこしょはなしかけとった。
わし、おみみがとおいので、こにょこにょとしかきこえんかった。
でもなんでか わかったようなきがしたんじゃ。
それからまたなんかいかねむったあと
こんどはおねっさんが わしとおさんぽしたいと やってきた。
わし じょうずにあるいてみせたんじゃ。
うれしかったので
わしとってもうれしかったので
おりのなかにもどったあと
どあがすこぅし あしていたので
もういちどでようとおもったら
しょくいんさんのあしがでてきて
わし、かんでしもうた。
しょくいんさんも、おねっさんも
おこらなかった。
しょくいんさんは なにやらいっしょうけんめい
おねっさんにせつめいしておった。
わしのすきな やさしいしょくいんさんじゃ。
それからまた、なんかいかねむったら
おねっさんがあらわれた。
わし、うれしくてとびはねたんじゃ。
だって、しっとったんじゃもん。
きょう、おねっさんがむかえにくること
なんでか しっとったんじゃもん。
おねっさんのおうちにいってから、わし
たくさんまなんだんじゃ。
もふもふには いきているのと、いきていないのがおる。
いきているもふもふは かんじゃだめ。
いきていないもふもふは どんなにかんでもいい。
たっくさん!わしのまわりに いきていないもふもふがたっくさんじゃ!
いきていないもふもふと いっしょにねんねもできるんじゃ。
いきているもふもふとくらすのは れんしゅうちゅうじゃよ。
これはぽっかちゃん、というもふもふじゃ。かんじゃだめ。

それから、おでかけは ぶぅぶ にのる。
ぶぅぶにのったら、さわいではいけないんじゃ。
おそとをみながら、しずかにたのしむんじゃ。
ほんとうは ちいさなはこに はいっていなければいけないんじゃって。
でもわし、ちいさなはこが だいきらい。
はこに はいらないと あぶないからと
せなかは どこぞにつながれておる。
はこにはいるのは、れんしゅうちゅうじゃ。

それから おさんぽは、ひとりじゃないこと。
わしずっと、おさんぽはひとりかってに あるいておった。
でもあるひ、おねっさんとはぐれていないか、しんぱいになったんじゃ。
わしのごしゅじんみたいに、あえなくなったらこまるんじゃ。
だからちゃんとまつことにした。
まつと おねっさん「てんさい」ってほめおる。

ほかにもいろいろある。
ごはんは とられても こまらないこと。
わしがまちがえても ぜったいにおこられないこと。
おふろは じょうずにはいること。
きがつけば からだあんまり ぼりぼりしなくてよくなった。
まいにち、おさんぽとぶぅぶとだっこ。
わし、ずっとずっとこうしたかったんじゃ。

ここにきたひから、このくらしをなくすのが こわくなった。
だからおねっさんのすがたが みえなくなると
ふあんでおおきなこえでよんでしまうんじゃ。
だってまたごしゅじんみたいに、いなくなったら
またここにおられなくなったら
わし かなしいんじゃもん。

あんまりわしがおおきなこえをだすので
おねっさん、おとなりさんに おいしいぱんをもって
あやまりにいっとった。
そうしたらおとなりさん
「だいじょうぶですよ、いぬはほえるものですから」っていったんじゃって。
わらっていったんじゃって。

このまえわし、おねっさんのおともだちを
たくさんかんでしもうたんじゃ。
わしがあまえているのに
しずという つぶれがおのやつが わりこんできたので
おこってとびつこうとしたのを おねっさんのおともだちがとめたので わしむちゅうになってかんでしもうた。
おねっさんまたたくさんあやまっとった。
かなしいかお、しとった。
まちがえたのは、わしじゃなくて おねっさんだっていっとった。
おともだち、じぶんのふちゅういだからって、おこらなかった。
わしとのくらしは、なかなかのもんじゃっておねっさんいいおる。
でもまいにちわらっとる。
わしのこと、おりこうさんっていいおる。
わしちょっとだけ、じしんをもてるようになってきた。

おねっさんのわらったかお みたいのでわし
おりこうさんを もっとおぼえようとおもっとる。
だってわし、てんさいじゃから。

ここだけのはなしじゃが
わし、おねっさんに ほのじじゃ。
ないしょじゃよ。

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小次郎を引き取ってちょうどひと月。
小次郎の気持ちをいっぱい想像して、
ほんの少しだけ、わかるような気がして書いた
お姉ちゃんの妄想のおはなし。
小次郎は、ひとりっ子がいいんじゃないかなぁって思っています。
うちにいるということは、みんなのなかのひとりということ。
知らない人に会っても、ものすごくフレンドリーな小次郎だから、可能性はゼロじゃないんじゃないかと思うんです。
ひとりっ子の日常生活の中で、接し方を間違えなければ咬むことはまずない。と思う。
ただ、それが小次郎のメンタルにとってどうなのか、里親募集をどうするべきか、一度トレーナーさんにも見てもらおうと考えています。
お姉ちゃんのことが好きすぎて、里子に出すって知ったら署名運動とかしそうな勢いの小次郎。笑
お姉ちゃんの気持ちはねぇ、引き取ると決めた時からもちろん、小次郎の介護をする気でいます。
どうするのが小次郎にとって満たされる毎日になるのか、他の方のご意見を聞いてしっかり考えたいのです。
咬んでしまったお友達は、医療費も受け取らず、「骨に異常はないから大丈夫大丈夫」って言ってくれました。
でも、それで「あぁよかった」なんて全く思えないので、
今後は咬まなくていい環境を徹底することと、保険に入ることにしました。
うちの子が、他の人をケガさせたときに使える保険。
畜犬登録をしていて、狂犬病の予防接種を受けている子に限ります。
使う日が来ないのが一番。
でも、身近なひとたちはもしケガをしても、きっとだれもお姉ちゃんやうちの子達を責めません。
謝って済んでしまうからこそ、きちんとしておかなければいけないなと思いました。
お姉ちゃんの負担を心配させることなく、保障されているものを受け取ってもらう。
小次郎は今、うちの子だから。

長くなっちゃってごめんなさい。
みなさん、一緒に見守っていただけると嬉しいです。
1ねん2くみ こじろう
わしは こじろう。
どうぶつかんりせんたぁ ということころですごしておった。
そこにいったのは、わしのだいじな ごしゅじんが しんでしまったからじゃ。
しんせきには だぁれもわしとくらしてくれるひと おらんかった。
わし、せんたぁというところで ずっとまっとった。
だれかいっしょにくらしてくれるひと。
まっているあいだに、しょくいんさんをかんだりしてしもうた。
からだがかゆくて かゆくてかゆくて いらいらしとったんじゃもん。
さみしくてさみしくて、どうしようもなかったんじゃもん。
もふもふしたもので さみしいきもちをどうにかしようとおもった。
ごしゅじんさまを おもいだして、よくねむれたんじゃ。
そうしたらもふもふしたものが
とてもだいじになった。
それをとられるとおもうと、またかんでしもうた。
そしてもふもふは もらえなくなってしもうた。
わしのおへや、なんにもなくなった。
ごはんも、だいじじゃので
とられるとおもうと おこってしもうた。
ひふびょうで
かむいぬ
だからだれも わしとくらしてくれるひと おらんかった。
1ねんかん。
しょんぼり
からだ ぼりぼり
ぼりぼりぼりぼり
からだ、いたくなってしもうた。
わし だめないぬ なんじゃろうか。
わしのごしゅじん、たくさんおしえてくれたんじゃ。
おすわりだって、おてだって、ちゃんとしっとる。
でもだれもわしを おりこうさんっていってくれないんじゃ。
わし、だめないぬ なんじゃろうか。
あるひ、せんたぁに、おねっさんというひとがきて
わしをひとめみて
「あんたもう げんかいでしょ」っていいおった。
なにやらしょくいんさんと はなしておる。
みっつくらい ねむったあとだったじゃろうか。
おねっさんというひとがまたきた。
そのひはおねっさんとわし、
おりをはさんで ふたりきりじゃった。
おねっさんわしに なにやらこしょこしょはなしかけとった。
わし、おみみがとおいので、こにょこにょとしかきこえんかった。
でもなんでか わかったようなきがしたんじゃ。
それからまたなんかいかねむったあと
こんどはおねっさんが わしとおさんぽしたいと やってきた。
わし じょうずにあるいてみせたんじゃ。
うれしかったので
わしとってもうれしかったので
おりのなかにもどったあと
どあがすこぅし あしていたので
もういちどでようとおもったら
しょくいんさんのあしがでてきて
わし、かんでしもうた。
しょくいんさんも、おねっさんも
おこらなかった。
しょくいんさんは なにやらいっしょうけんめい
おねっさんにせつめいしておった。
わしのすきな やさしいしょくいんさんじゃ。
それからまた、なんかいかねむったら
おねっさんがあらわれた。
わし、うれしくてとびはねたんじゃ。
だって、しっとったんじゃもん。
きょう、おねっさんがむかえにくること
なんでか しっとったんじゃもん。
おねっさんのおうちにいってから、わし
たくさんまなんだんじゃ。
もふもふには いきているのと、いきていないのがおる。
いきているもふもふは かんじゃだめ。
いきていないもふもふは どんなにかんでもいい。
たっくさん!わしのまわりに いきていないもふもふがたっくさんじゃ!
いきていないもふもふと いっしょにねんねもできるんじゃ。
いきているもふもふとくらすのは れんしゅうちゅうじゃよ。
これはぽっかちゃん、というもふもふじゃ。かんじゃだめ。

それから、おでかけは ぶぅぶ にのる。
ぶぅぶにのったら、さわいではいけないんじゃ。
おそとをみながら、しずかにたのしむんじゃ。
ほんとうは ちいさなはこに はいっていなければいけないんじゃって。
でもわし、ちいさなはこが だいきらい。
はこに はいらないと あぶないからと
せなかは どこぞにつながれておる。
はこにはいるのは、れんしゅうちゅうじゃ。

それから おさんぽは、ひとりじゃないこと。
わしずっと、おさんぽはひとりかってに あるいておった。
でもあるひ、おねっさんとはぐれていないか、しんぱいになったんじゃ。
わしのごしゅじんみたいに、あえなくなったらこまるんじゃ。
だからちゃんとまつことにした。
まつと おねっさん「てんさい」ってほめおる。

ほかにもいろいろある。
ごはんは とられても こまらないこと。
わしがまちがえても ぜったいにおこられないこと。
おふろは じょうずにはいること。
きがつけば からだあんまり ぼりぼりしなくてよくなった。
まいにち、おさんぽとぶぅぶとだっこ。
わし、ずっとずっとこうしたかったんじゃ。

ここにきたひから、このくらしをなくすのが こわくなった。
だからおねっさんのすがたが みえなくなると
ふあんでおおきなこえでよんでしまうんじゃ。
だってまたごしゅじんみたいに、いなくなったら
またここにおられなくなったら
わし かなしいんじゃもん。

あんまりわしがおおきなこえをだすので
おねっさん、おとなりさんに おいしいぱんをもって
あやまりにいっとった。
そうしたらおとなりさん
「だいじょうぶですよ、いぬはほえるものですから」っていったんじゃって。
わらっていったんじゃって。

このまえわし、おねっさんのおともだちを
たくさんかんでしもうたんじゃ。
わしがあまえているのに
しずという つぶれがおのやつが わりこんできたので
おこってとびつこうとしたのを おねっさんのおともだちがとめたので わしむちゅうになってかんでしもうた。
おねっさんまたたくさんあやまっとった。
かなしいかお、しとった。
まちがえたのは、わしじゃなくて おねっさんだっていっとった。
おともだち、じぶんのふちゅういだからって、おこらなかった。
わしとのくらしは、なかなかのもんじゃっておねっさんいいおる。
でもまいにちわらっとる。
わしのこと、おりこうさんっていいおる。
わしちょっとだけ、じしんをもてるようになってきた。

おねっさんのわらったかお みたいのでわし
おりこうさんを もっとおぼえようとおもっとる。
だってわし、てんさいじゃから。

ここだけのはなしじゃが
わし、おねっさんに ほのじじゃ。
ないしょじゃよ。
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小次郎の気持ちをいっぱい想像して、
ほんの少しだけ、わかるような気がして書いた
お姉ちゃんの妄想のおはなし。
小次郎は、ひとりっ子がいいんじゃないかなぁって思っています。
うちにいるということは、みんなのなかのひとりということ。
知らない人に会っても、ものすごくフレンドリーな小次郎だから、可能性はゼロじゃないんじゃないかと思うんです。
ひとりっ子の日常生活の中で、接し方を間違えなければ咬むことはまずない。と思う。
ただ、それが小次郎のメンタルにとってどうなのか、里親募集をどうするべきか、一度トレーナーさんにも見てもらおうと考えています。
お姉ちゃんのことが好きすぎて、里子に出すって知ったら署名運動とかしそうな勢いの小次郎。笑
お姉ちゃんの気持ちはねぇ、引き取ると決めた時からもちろん、小次郎の介護をする気でいます。
どうするのが小次郎にとって満たされる毎日になるのか、他の方のご意見を聞いてしっかり考えたいのです。
咬んでしまったお友達は、医療費も受け取らず、「骨に異常はないから大丈夫大丈夫」って言ってくれました。
でも、それで「あぁよかった」なんて全く思えないので、
今後は咬まなくていい環境を徹底することと、保険に入ることにしました。
うちの子が、他の人をケガさせたときに使える保険。
畜犬登録をしていて、狂犬病の予防接種を受けている子に限ります。
使う日が来ないのが一番。
でも、身近なひとたちはもしケガをしても、きっとだれもお姉ちゃんやうちの子達を責めません。
謝って済んでしまうからこそ、きちんとしておかなければいけないなと思いました。
お姉ちゃんの負担を心配させることなく、保障されているものを受け取ってもらう。
小次郎は今、うちの子だから。

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