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長いながーいゴルビンの事情。

昨日、顔に子猫の離乳食をつけて
郵便局で窓口の方と話し込んだお姉ちゃんです。

4日に引き取ったゴルビン。

とってもとっても良い子なんです。

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ゴルビンは、動物看護師時代の先輩から相談を受けた子です。

その内容は

「ゴールデンが外に繋がれっぱなしで、ご飯ももらえず、近所の人がご飯をあげている。
周りは排泄物で汚れ、ガリガリにやせ細っていて、6月いっぱいで飼い主の引っ越しが決まっていて、その時、置き去りにするか、センターに連れていくことが決まっている。」
というものでした。

「飼い主が良いと言ったら引き取りたいという方がいるんだけど、先住犬4匹のうちの1匹が大型犬で、会わせてみたらゴールデン(ゴルビン)がものすごい勢いで吠えたので、もしも引き取って相性が合わなかったら・・・と心配している」とのこと。
(この方がそもそも先輩に相談を持ちかけたのです。)

こういう場合、どうしたらこの子を助けられるの?って聞かれました。

どうしたらって・・・そりゃー・・・

行動あるのみだべ。

すぐに先輩が実際にゴルビンを確認に行ったら
なんと犬小屋に紙切れが貼ってあって
マジックで殴り書きで
「里親募集してます」って書いてあるっていうじゃないか。

そういうことなら話は早い。

次の日、お姉ちゃんも自分の目で確認したくて
会いに行きました。もちろん里親希望のフリして。

その際、飼い主と話したのですが
聞いていた噂の雰囲気とちょっと違う印象を受けました。

ゴルビンがガリガリであることと
フレンドリーな性格であること、
お嬢ちゃんと会わせても大丈夫であることを確認して

突っ込んだ話はせずに、今月末で手離す気なのが本当かということだけ聞きました。
「寂しいけど悩んだ末に出した答えなので・・・」

と返ってきました。
あーりーきーたーりー。
たーたーるーぞーこーらー。

ってことで、その引き取りたい方の家で相性が悪かった時
ゴルビンが行き場を失ってしまわないように

だれかが保護主になって、トライアルという形にしたらどうかと提案しました。

誰かがって・・・そりゃー・・・

お姉ちゃんだべ。

大型犬ということもあって他の保護主さんを探そうかとも思ったのですが
なんか無責任な気がして、やめました。

何より、お姉ちゃんがそうなのですが
殺処分の対象になる子を優先しているので
基本的に一般家庭から引き取りはしません。

自分がしないことを人に頼むの嫌なんです。

一瞬、センターに一度収容したほうが・・って考えたりもしたけど
大型犬が入ることで、誰かが押し出し処分になったらと考えたら、やっぱりできませんでした。

お姉ちゃんが保護するために必要なのは

集合住宅である我が家でゴルビンが吠えた場合、
犬たちと相性が悪かった場合、
預かってもらる一時預かりさん。

いつもお世話になっているYさんがチャチャッと預かりさんを探してくれたので
すぐに引き取りを決めました。

飼い主に引き取りたいと電話して(あくまでも里親希望として)
ワクチンと狂犬病の費用を負担してほしいとお願いしました。

本当はフィラリアだってシャンプーだって皮膚の治療費や検査代だって
全部ぜーんぶ負担しやがれこのやろう。

くらいに思っていたけど、
とにかくスムーズに引き取りたかったので最低限にしました。

とてつもなくお金がないらしくて
狂犬病の注射料金はもらえましたが、登録してると言う言葉が信用ならなかったので登録料の3200円を追加で請求したところ
「ほんっとに事情があって、自由になるお金が今ないんです。お金ができたら必ず払います」
ってことで・・・
とてつもなくお金がないお姉ちゃんが立て替えることに。

引き取る時も、噂が本当かは確認しませんでした。
そんなこと、手離されることが既に決まっているゴルビンには関係ないからです。

放棄書類にサインしてもらって、
住所と名前を伝えて、聞かれたことにだけ答えて
ちょっと突っ込まれたので
行き場のない子を引き取っていると言って

ゴルビンを引き取りました。

その際、ゴルビンは元々9年間も室内で飼育されていたのに
子供の血液検査で犬アレルギーが出たので

1年前から外に出されたことを知りました。

ご飯は1日2回、必ずあげていたことも。
(後に投げつけるようにあげていたとの証言を耳にするのですが・・・)
飼い主は、ゴルビンが自分の車にも乗りたがらないので
お姉ちゃんの車には乗らないんじゃないかと
心配していたらしいのですが

ゴルビンは自分から乗りました。

その別れはすごくあっさりしたもので
救われました。

体が汚れきったゴルビンを
飼い主はほとんど触ることなく
「元気でね」って。

ゴルビンは「行ってきまーす」くらいの感じで。

その後はブログで書いた通り。

引き取った日の夜、飼い主から電話がありました。

「保護活動みたいなことをしてると言っていましたが
里子に出すこともあり得るんでしょうか」って心配そうに。

お姉ちゃんはそこで初めて、全てを話しました。
最初に相談を受けたときの経緯と内容もすべて。

お姉ちゃんが聞いていた話は
旦那さんが先にゴルビンを飼っていて
再婚して奥さんが妊娠したと同時に外に出して

そもそも可愛がっていなかったのが、子供が生まれてますます可愛がらなくなった。って話。

実際は、奥さんが旦那さんと出会う前にペットショップでゴルビンを購入。
しかも旦那さんは初婚・・・

近所の人が餌をあげているっていうのは
飼い主がゴルビンは皮膚が悪いからやめてくれって言ってたのに
勝手にパンやアイスクリームをやっていたのだそうな。

どーりで。
ずいぶん噂と違う印象の夫婦なわけだ。

飼い主はデマに憤慨していたけど

「噂が本当だろうが、ウソだろうが最終的にセンターへ持ち込むのは私から見たら、ただの無責任であることに変わりはない」と伝えました。
(後に本当にウソなのかどうなのかもわからなくなる証言あり。)

本当に可愛がっていれば、できることじゃない。
本当に大切なら、死ぬ気で他の選択肢を探すはずだと。
おめーこの、皮膚もひどかったぞと。

小屋に里親募集と書いた以外に
実家にお願いしてみたりもしていたようだけど

引っ越す1ヵ月前になってから
10歳にもなる大型犬の行き場が簡単に見つかるわけないだろう。

皮膚の状態や筋肉の落ち具合を見れば
放置されていたことくらい、容易にわかる。

飼い主には、ゴルビンを里子へ出す際の
うちの譲渡条件を伝えて

決して不幸にすることはあり得ないと言いました。

手離した飼い主には、
正直そんな心配をする資格もないのですが。

こうしてゴルビンはうちの保護犬になりました。

心配していた犬との相性や、吠え声など
全く問題なく、うちで大丈夫そう・・・

ってことで、一時預かりさんではなく
我が家に置くことに。
(預かりさんを探して下さったYさん、預かりOKして下さった方、本当にありがとうございました)

そして、「引き取りたい」と言っていた方は
自分の家の大型犬に吠えたゴルビンが、すごく怖がっているように見えたので
ちょっと無理かな・・と弱気。

それでも会わせるだけ会わせてみましょうか。って話になっていたのですが
その方が思っていたような虐待犬ではないようだし
(見る人が見れば立派な虐待だけど完全に虐待なんだけど!やっぱり虐待だと思うんだけど!)

大型犬を含めて4匹飼っていて、「かわいそうな犬だから」という理由で
かなり無理して引き取ろうとしている印象を受けたので
うちで保護した子には、必ず幸せになってもらいたいという信念からちょっとズレている気がして

正直に全てお話して、今後も我が家でケアしつつ
募集できるようなら里親募集をしていこうと思うのですがと伝えました。

里親募集とか、手伝えることがあったら必ずお手伝いしますと言って下さいました。

こんな長いゴルビンの事情を読んで下さった方、ありがとうございます。笑
ちなみにゴルビンは本名ではありません。

先日遊びに来ていたお友達と3人で話し合った結果
ゴルビンになりました(なぜだ。笑)

ゴルビンは10歳のオス(未去勢)
ガリガリの状態で25Kgです。

酷い軟便で、現在病院の療法食を食べています。
飼い主があげていたご飯が、足りていなかった上に
吸収が悪かった為に便の状態が悪く、痩せているのでしょう。
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お散歩に連れて行ってもらえなかったことを物語る後ろ足。
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お姉ちゃんは、犬をお散歩させずに外に繋ぎっぱなしなんて
犬を飼わなきゃいいのにと思います。

玄関フードに入れっぱなしも同じ。

そういう人は、決して犬目線にはなれない人だと思うんです。

自分が楽な方ばかり選んで
犬の楽しみや、自力で歩けなくなった犬の気持ちなんて
考えもしない。

結果、犬の幸せを考えていない。

今日、ゴルビンの血液検査の結果が出ました。
肝臓はそんなに悪くなく、
正常値より少し高いだけでした。

フィラリアも陰性

皮膚の治療に専念して、里親さんを募集できそうです。

とっても明るくて甘えん坊な子

そしてなで肩↓ 当たり前か。笑
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お姉ちゃんは、ゴールデンレトリバーが大好きで
いつか一緒に暮らしてみたいって思っていました。

こんな形で叶うとは

人生ってわからない。
毎日楽しくて仕方ない。

このままずーっとうちにいてもらいたいところだけど
そうはいかないよね。

何よりも、もしもゴルビンを自分のうちの子にするなら
田吾作をうちの子にしたいもの。

自分の幸せを優先にしてしまいたくなる今日この頃。
ほんとに向いてないんだなー保護活動。笑


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プロフィール

お姉ちゃん改めおばちゃんなお年頃

Author:お姉ちゃん改めおばちゃんなお年頃
犬を飼い始めたのが20代前半だったので、犬に自分のことを「お姉ちゃん」と言い聞かせてきたのですが、気づけば お姉ちゃんと言うのが心苦しい年に。。。
LuckyStarとして6年半、個人で出来る範囲の活動を行ってきましたが、もっとできることがあるのではと思い、一般社団法人を設立しました。
犬猫と暮らす楽しさ、最期まで一緒にいることの大切さ、伝えたいことを思うままにブログに書いています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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